大食いモンスター

これまで、全くの健康人が鬱病になり気晴らしにスキーに行くも骨折、入院生活で得た事

うつ病とは死にたくなる病気

タイトルがおぞましいけど、そう言う事らしい。これは、「先崎学」と言う羽生善治世代の棋士うつ病を発症し、その闘病記となる本に書かれていた言葉。

私は、アルコール依存の検査で受けた「光ポトグラフィー」で、うつ病が見つかり、自分では自覚がなく「そんなはずない!」と別病院で同じ検査を受けるも結果が同じ。自覚がないのは、どんだけ精神的に辛くても、食欲が落ちないからなんだな。嬉しい時も悲しい時も、食欲は同じレベルを保ってる。大食いモンスターだからな。

しかし、うつ病である事は間違いないのだろうが、たまに「死ぬって事は、ずーっと眠ってると言う事だから楽だろうなぁ」と思う事はあるものの、具体的に死のうと考えた事はない。

先崎学さんは、慶応病院の精神科に入院したのだが、うつ病で入院する人は「自殺防止」のための監禁に過ぎず、入院でないと出来ない特別な治療を施すのではないようだ。

病気のベッドと言えば、リモコンで角度を変えられる快適なパラマウントベッド。私も入院中は散々お世話になった。快適で、自分がもっと年取って身体を動かすのが困難になったら、パラマウントベッドを買おうと思う。新品だと40万円くらい。もちろん中古でも良いわけだが、ベッドの中古は躊躇するなぁ。

おっと、話が逸れた。精神科病棟では、そのパラマウントベッドが固定されて動かないそうだ。患者が角度を付けて、そこに紐状の布を取り付け首吊りしかねないからだそう。

不自由な、身体での通勤で駅のホームの混雑に辟易するが、新宿駅のホームはひどい!酷すぎるぞ。f:id:clerkcoco:20230310102649j:imageこんな狭い所に電車が猛ダッシュで走ってくる。今の私は、ヒョイと身体を辛く突かれただけで線路内に落ちてまう。

かつて、JRの設計会社に派遣で働いてた事があるから、設計者のオッサンに「新宿駅はどうにかならんのか」と聞いたが、どうにもならんと即答。駅員の注意喚起と人々と「通路の譲り合い」でこれまで大事故もなく来たわけか。すごいぞ日本人。

そこで、私はまた幼なじみの893の娘、Mちゃんを思い出す。

Mちゃんは、愛人のお爺に買うてもろた自動車で、あちこち移動する。交通網が盛りだくさんの東京都心部も自動車。もちろん、渋滞まくりで、電車移動の数倍の時間を要する。

それで、私は電車移動の方が効率良いことを言うと、Mちゃんは「ダメ。電車のホームに立つと衝動的に飛び込みたくなるから」

返す言葉がなかった。車の中でしばし沈黙。

久方ぶりにMちゃんと再開した時「私は3ヶ月間精神科に入院してた事があった」と言ってた。私は心の中で「何か悪さして、入院ではなく刑務所にいたんでしょ」とマジで思っていたのだが、どうやら、本当に精神科に入院していたのだと悟った。

893屋さんの家に生まれると、まぁ色々と闇は深く、幼い頃から気質の家の子なら味わう事のない辛酸を舐めてきたのだろう。

電通の高橋まつりさんが亡くなったニュースを聞いた時も「東大卒で25歳で美人」転職して、どんだけでも人生軌道修正できるだろうにと人々は思う。でも「死にたくなる病気」を患ったら、本人にしかわからない思考回路が出来上がってしまうのだろうな。

うつ病は「予防」が大事だとつくづく。