朝は雪がちらほら。そして夕刻から雨に。このような時は、翌日、路面凍結して転んで救急搬送されて来る人が多いらしい。東京は。
私の病室も、婆様が退院して2つベッドが空いてるから、明日、その手の患者が来るかも。
私は順調に回復して、今日から松葉杖で院内を歩く許可。やっと、気兼ねなくトイレに行ける。やはり、トイレの度にナースコールは気を使う。でも、気を使わず、どんどん呼んでくださいと笑顔で言う。でも気を使う。
トイレはどのくらい時間がかかるかなんて、本人ですらわからない。その間、看護師さん、介護士さんはずっと待ってる。気の短い私にはぜーったい出来ない仕事だ❗️
でも、みんな、明るい笑顔でよく動くし、歩みの遅いお年寄りにも合わせて付き添う。
そして、私には大いなる偏見があった。
介護の仕事をする人は、他にスキルがなくて仕方なく就てるのだと言う偏見。
とんでもない!
みんなイキイキとやり甲斐を感じ、その仕事に誇りを持っている事をひしひしと感じた。
そして、看護師は医学的知識があるから、汚い仕事は介護士がやると言う、とんでもない思い込みもあった。
今日、さっそく松葉杖で廊下を歩いてたら、大量の尿の入った尿瓶を「汚物庫」なるところへ処分しに来た看護師さんとすれ違った。
私が、術後5日間、便がでず、浣腸して、ベッドに寝たまま、オムツに出した大量の便を処理してくれたのも看護師さん。
筋肉が衰えて、力む事が出来ないお年寄りには、指を肛門に突っ込んで(もちろん手袋はするけど)便をかき出すのも看護師さん。
でも、病棟は明るい声で溢れてる。
食事の配膳は看護師さん、介護士さんが一緒に行う。患者一人一人の名を呼んでベッド脇のテーブルに乗せてくれる。食べ終わった膳も、看護師、介護士一緒に下げて、上下関係は感じられない。
私にはとても務まらない。世の中にはこんな天使のような人たちが働いている事を、入院しなかったら一生知る事なく、偏見を持ったままだったろう。
この大怪我は不運ではなかった。と改めて感じる。
感謝の気持ちであふれてる。